ダパリル 10mg

副作用・禁忌事項

一般的な副作用

• 性器感染症（膀胱炎、腟カンジダ症など）
• 脱水症状（口渇、めまい、立ちくらみなど）
• 低血糖（特に他の糖尿病治療薬と併用時）
• 便秘、口渇、頻尿、尿量増加、陰部のかゆみ

重篤な副作用（稀なケース）

• 腎盂腎炎、外陰部および会陰部の壊死性筋膜炎（寒気、発熱、陰部周辺の痛み・腫れ）
• ケトアシドーシス（吐き気、腹痛、口渇、倦怠感、意識低下など）
• 敗血症（寒気、高熱、全身倦怠感）

禁忌事項

以下のいずれかに該当する方は、ダパリルの服用を避けてください。

• 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
• 重症ケトーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡の方
• 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある方
• 重度の腎機能障害、透析中または末期腎不全の方
• 重度の肝機能障害を有する方
• 妊婦または妊娠している可能性のある女性、授乳中の方

用法・用量（使用方法）

基本的な服用方法

• 通常、成人には1日1回5mgを毎朝服用します。※糖尿病治療において効果が不十分な場合のみ、10mgまで増量可能です。
• 錠剤は水またはぬるま湯で飲み込んでください。

服用量の調整

• 腎機能障害、肝機能障害、高齢者は医師の指示に従って用量調整が必要です。
• 自己判断で用量を変更せず、必ず医師の指示に従ってください。

服用を忘れた場合

• 気づいた時点で服用し、次の服用時間が近い場合は飲まずに次回から通常通り服用してください。
• 絶対に2回分を一度に服用しないでください。

注意事項

併用に関する注意

併用禁忌薬は定められていませんが、以下の薬剤との併用には注意が必要です。

• インスリン製剤や他の血糖降下薬（低血糖リスク増加）
• 利尿剤（脱水リスク増加）
• 腎機能に影響を与える薬剤（NSAIDs、ACE阻害剤、ARBなど）

日常生活での注意点

• 十分な水分摂取を心がけ、脱水に注意してください。
• 陰部の清潔を保ち、感染症の予防に努めてください。
• 低血糖症状が現れた場合は、すぐに糖分を摂取してください。
• 過度のアルコール摂取は避けてください。

注意を要する患者

• 1型糖尿病患者：インスリン療法の補助薬であり、インスリン注射を中断しないでください。
• 高齢者：脱水や腎機能低下のリスクが高いため、注意が必要です。
• 腎機能障害のある方：効果が減弱することがあります。
• 小児：安全性が確立されていません。