マンジャロが怖い人へ｜うつ・下痢・吐き気など5つのデメリットを徹底解説

マンジャロとはGLP -1/GIP受容体作動薬

マンジャロは2型糖尿病の治療薬として開発された注射薬で、体内のホルモンと同じ働きをする薬剤です。

GLP-1とGIPの2つの受容体に作用し、血糖値を下げながら体重減少効果も期待できる点が特徴となっています。

GLP-1とGIPは、食事を摂ったときに小腸から分泌されるホルモンです。

GLP -1/GIPは血液を通ってすい臓に運ばれ、インスリンを分泌するよう働きかけます。

マンジャロはGLP -1/GIPと同じ作用を持つように開発された薬剤で、すい臓のGLP-1受容体とGIP受容体に結合することでインスリン分泌を促進します。

従来のGLP-1受容体作動薬と異なり、GIPにも作用する世界初の二重作動薬である点が大きな特徴です。

2つの受容体に同時に働きかけることで、より強力な血糖降下作用と体重減少効果が得られるとされています。

マンジャロはダイエット効果があると話題に

マンジャロは2型糖尿病の治療薬として開発されましたが、臨床試験で体重減少効果が認められたため、近年ではダイエット目的で使用する方が増えています。

海外の大規模試験では72週間の投与で平均15〜20%の体重減少が報告され、日本人を対象とした試験でも15mg投与群で約10kgの減量効果が認められたのです。

食欲抑制作用により無理なく食事量を減らせる点や、胃の排出を遅らせて満腹感が持続する点が高く評価されています。

従来の食事制限や運動だけのダイエットと比べて強力な減量効果とされており、リバウンドを繰り返してきた方や肥満に悩む方から大きな関心を集めています。

マンジェロを使う際に注意すべきデメリット5選

マンジャロには体重減少などの効果が期待できる一方で、使用前に知っておくべきデメリットも存在します。

ここでは代表的な5つの注意点について、具体的な症状や対処法とともに解説していきます。

1.吐き気や下痢

マンジャロの使用で最も多く報告される副作用が、吐き気や下痢といった消化器症状です。

薬が胃腸の動きをゆっくりにするため、食べ物が胃に長く留まり、不快感を引き起こします。

特に使いはじめの1〜2週間は症状が出やすく、食後に気持ち悪さを感じる方が少なくありません。

症状を和らげるには、1回の食事量を減らして回数を増やす工夫が有効です。

脂っこい食事や刺激物を避けることも大切になります。

多くの場合、体が薬に慣れるにつれて症状は軽減していきますが、一部の方は副作用が辛く続けられない場合もあります。

2.うつや気分の変化

マンジャロの使用中に、気分の落ち込みや情緒不安定といった精神面の変化を経験する方がいます。

薬が脳内の神経伝達物質に影響を与える可能性が指摘されているためです。

具体的には、以前は楽しめていた趣味に興味が持てなくなったり、些細なことでイライラしやすくなったりする症状が現れることがあります。

特にもともとメンタル面で不調を抱えている方は注意が必要です。

気分の変化を感じたら、無理に使用を続けず早めに医療機関へ相談してください。

精神的な副作用は軽視できないため、家族や周囲の人にも変化を伝えておくと安心です。

3.膵炎や腸閉塞のリスク

マンジャロには重大な副作用として、急性膵炎や腸閉塞のリスクが報告されています。

膵炎は膵臓に炎症が起こる病気で、腸閉塞は腸の内容物が詰まってしまう状態です。

膵炎の初期症状には、背中まで響くような激しい腹痛や吐き気があります。

腸閉塞では、便やガスが出なくなり、お腹が張って痛みが強くなるのが特徴です。

どちらも放置すると命に関わる危険があるため、異常を感じたらすぐに医療機関を受診する必要があります。

発症頻度は低いものの、起こりうるリスクとして理解した上で使用を検討しましょう。

4.価格が高い

マンジャロは自費診療での処方となるケースが多く、経済的な負担が大きいデメリットがあります。

医療機関によって異なりますが、1か月あたり数万円の費用がかかるのが一般的です。

ダイエット目的での使用は保険適用外となるため、全額自己負担になります。

初診料や定期的な診察料、検査費用なども別途必要です。

数か月から1年以上継続する方も多いため、トータルで数十万円の出費を覚悟しなければなりません。

治療をはじめる前に、自分の予算と相談しながら継続可能かどうかをしっかり検討してください。

途中で経済的な理由により中断すると、リバウンドのリスクも高まります。

5.注射部位の異常

マンジャロは皮下注射で投与するため、注射した部位に赤みや腫れ、かゆみといった皮膚トラブルが起こることがあります。

同じ場所に繰り返し注射すると、皮膚が硬くなったり痛みを感じやすくなったりする場合もあります。

予防策として、お腹、太もも、二の腕など、毎回注射する場所をローテーションで変えることが推奨されています。

注射前には手指を清潔にし、アルコール綿で消毒するなど、基本的な衛生管理も大切です。

万が一、注射部位が熱を持ったり膿が出たりするようなら、感染の可能性があるため早めに医師の診察を受けましょう。

マンジャロ以外のダイエット薬も考えるべき

マンジャロの副作用が心配な方や、注射に抵抗がある方は、他のダイエット薬も検討してみましょう。

別のアプローチとして、SGLT2阻害薬のダパリルが候補に挙がります。

尿から糖を排出する仕組みで、飲み薬タイプのため注射に抵抗がある方でもはじめやすいのが特徴です。

ダパリルは月額8,000円〜2万円程度とマンジャロより費用を抑えられ、消化器症状が出にくい傾向があります。

マンジャロに比べて体重の減り方は穏やかですが、そのぶん体への急激な負担を避けられるメリットもあります。

マンジャロは効果が強力な反面、使用をやめた後のリバウンドが起こりやすいという課題があります。

急激に食欲が戻り、以前の食生活に戻ってしまうケースが少なくないためです。

ダパリルと適度な運動を組み合わせれば、無理なく健康的な生活習慣を身につけながら体重管理ができます。

炭水化物を摂りすぎてしまう方や、焦らず自分のペースでリバウンドを起こさないダイエットを進めたい方にとって、ダパリルは有力な候補になるでしょう。

まとめ｜マンジャロが怖い、合わない人へ

マンジャロは強力な体重減少効果が期待できる一方で、吐き気や下痢といった消化器症状、うつや気分の変化、急性膵炎や腸閉塞といった重大なリスクも伴います。

注射への抵抗感や高額な費用負担も無視できません。

副作用が心配な方は、飲み薬タイプのダパリルなど他のダイエット薬を検討するのも一つの方法です。

マンジャロに比べて穏やかな効果ですが、体への負担を抑えながら取り組めます。

自分の体質や生活スタイルに合った方法を見つけていきましょう。