オルリガル 120mg

商品概要

オルリガル 120mgは、オルリスタットを主成分とする脂肪吸収阻害薬です。オルリスタットは海外100か国以上で承認されており、20年以上使用されている安全性と実績のある薬で、摂取した脂肪分の約30%を体外に排出する効果があります。オルリガルは膵臓から分泌されるリパーゼ（脂肪分解酵素）の働きを阻害し、食事で摂取した脂肪が分解・吸収されるのを防ぎ、未消化の脂肪をそのまま便として排出します。

1箱には通常30錠入りで、カプセルタイプです。食事中または食後1時間以内に服用します。食事制限なしで効果的なダイエットが可能で、研究によると適切な食事療法と組み合わせることで平均6kg程度の体重減少が期待できるとされています。ゼニカルのジェネリック医薬品として、リーズナブルな価格で継続しやすく、医師の指示のもとで安心して服用できます。なお、オルリガルは海外処方薬であり、使用前には必ず医師に相談し、その指示に従って使用することが重要です。

成分・作用機序

主成分

オルリスタット (Orlistat)

作用機序

オルリスタットは、消化管内でのリパーゼ阻害により脂肪の吸収を抑制します。通常、食事で摂取した脂肪（トリグリセリド）は、膵臓から分泌されるリパーゼという消化酵素によって脂肪酸とグリセロールに分解され、小腸から吸収されます。オルリスタットはこのリパーゼと結合して不活性化させ、脂肪の分解を効果的に阻害します。

オルリスタットの特徴は、消化管内でのみ作用し、体内にはほとんど吸収されないことです。約97%が未変化体として糞中に排泄され、全身作用による副作用が少ないという利点があります。分解されなかった脂肪は吸収されることなく、そのまま便として排泄されるため、摂取カロリーの削減効果が得られます。

また、オルリスタットは可逆的阻害薬であるため、服用を中止すると48～72時間以内に便中の脂肪含有量は服用前のレベルに戻ります。この作用により、食事由来の脂肪の約25～30%が吸収されずに体外に排出され、結果的に体重減少や内臓脂肪の減少効果が期待できます。

効果・効能

脂肪吸収阻害による体重減少

オルリガルは、摂取した脂肪の約30%を体外に排出することで、効果的な体重減少をサポートします。服用開始から2～3週間で効果が表れ始め、継続服用により安定した減量効果が得られます。食事療法や運動療法と組み合わせることで、より高い効果が期待できます。

内臓脂肪減少への効果

オルリスタットには内臓脂肪を選択的に減少させる作用があることが複数の臨床研究で示されています。特に腹部肥満の方への効果が確認されており、海外の研究では平均4～6kgほどの体重減少とともに、腹囲の有意な減少が報告されています。長期間使用することで、特にお腹周りの脂肪（内臓脂肪）が減少しやすいという特徴があります。

臨床的エビデンス

複数の研究で、オルリスタットの脂肪吸収阻害および体重管理における有効性が確認されています。オルリスタットを1年間服用した肥満患者の約20%が、体重の10%以上の減量に成功したという報告もあります。また、糖尿病予防効果や脂質異常症の改善効果も認められており、これらの科学的根拠に基づき、安心して服用いただける医薬品として評価されています。

国内処方との比較

日本国内では、2024年4月よりオルリスタット60mgが「アライ」という商品名で要指導医薬品として販売されています。オルリガル120mgは海外正規品であり、アライの2倍の用量となるため、より強力な脂肪吸収阻害効果が期待できます。海外100か国以上で承認された実績ある成分を、個人輸入により安心の品質と高いコストパフォーマンスでご利用いただけます。医療用医薬品として海外で広く処方されている120mg製剤により、効率的なダイエット効果をサポートします。

副作用・禁忌事項

一般的な副作用

• 油漏れ、脂肪便、油性便などの消化器症状
  － これらは薬理作用による症状であり、服用開始から14日以内に最も多く現れ、その後は減少する傾向があります。
• 便を伴う放屁、排便回数の増加、便失禁
  － 消化管内での脂肪排出に伴う症状です。トイレに行きやすい環境での服用をお勧めします。
• 脂溶性ビタミン（A、D、E、K）の欠乏
  － 長期服用によりこれらのビタミンの吸収が低下することがあります。

重篤な副作用（稀なケース）

• 重篤な肝機能障害
  － 食欲減少、皮膚のかゆみ、黄疸、琥珀色の尿、明るい色の便、上腹部痛などの症状が現れた場合は直ちに医療機関を受診してください。
• 腎機能障害・腎結石
  － 脚の腫れ、尿量減少、血尿、背中・腹部・鼠径部の激しい痛みなどの症状に注意が必要です。
• 胆石症
  － 上腹部の痛み、吐き気、嘔吐などの症状が現れた場合は医師に相談してください。

禁忌事項

以下のいずれかに該当する方は、オルリガルの服用を避けてください。

• オルリスタットまたは本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
• 慢性の吸収障害疾患（例：セルアック病）を患っている方
• 胆汁うっ滞のある方
• 妊婦または妊娠している可能性のある女性
• 授乳中の方
• 18歳未満の小児・青少年
• 重度の肝機能障害のある方
• 慢性腎疾患のある方（腎結石のリスクが高まります）
• 摂食障害の既往歴がある方
• 重度の栄養不良状態の方
• シクロスポリンを服用中の方

用法・用量（使用方法）

基本的な服用方法

• 通常、成人はオルリスタットとして1回120mgを、1日最大3回、食事中または食後1時間以内に服用します。
• 脂肪分を含まない食事の場合や、食事を摂らない場合は服用する必要がありません。
• 1日の服用回数は3回を超えないでください。また、2回分を一度に服用しないよう注意してください。

服用量の調整

• ダイエット初心者の方は、副作用を最小限に抑えるため1日1回の服用から開始し、体の慣れに応じて増量することをお勧めします。
• 脂肪分の多い食事の時のみ服用する「オンデマンド服用」も効果的な方法です。
• 効果が不十分な場合でも、推奨用量を超えて服用しないでください。過剰摂取は効果を高めず、副作用のリスクのみが増加します。

食事およびライフスタイルとの関連

• 脂肪分を1食あたり10g以下に抑えることで、油漏れなどの副作用を大幅に軽減できます。
• 脂溶性ビタミンの不足を防ぐため、マルチビタミンサプリメントをオルリガル服用の2時間前または2時間後に摂取してください。
• 長時間トイレに行けない状況（会議、長距離移動など）が予想される場合は、服用を避けるか、十分な対策を講じてください。

注意事項

併用に関する注意

絶対に併用してはいけない薬剤：

• シクロスポリン － オルリスタットがシクロスポリンの吸収を阻害し、血中濃度を低下させる可能性があります。

併用注意：

• 経口避妊薬 － 重度の下痢により避妊効果が低下する可能性があるため、追加の避妊方法を推奨します。
• 抗凝固薬（ワルファリンなど） － ビタミンKの吸収阻害により抗凝固作用が増強される可能性があります。
• 抗てんかん薬 － てんかん発作の頻度が増加する報告があります。
• 甲状腺ホルモン薬（レボチロキシンなど） － 甲状腺機能低下症が悪化する可能性があります。
• 脂溶性ビタミン製剤 － オルリガル服用の2時間前または2時間後に摂取してください。

健康状態に関する注意

• 肝機能や腎機能に問題がある方は、定期的な検査と医師の監視下での使用が必要です。
• 糖尿病患者の方は、血糖値の変化に注意し、血糖降下薬の用量調整が必要になる場合があります。
• 胆石症の既往がある方は、症状の悪化に注意してください。

その他の安全上のポイント

• 直射日光や高温多湿を避け、25℃以下で保管し、小児の手の届かない場所に保管してください。
• 使用期限を過ぎた薬は服用しないでください。
• 服用中は尿とりパッドや大人用おむつの着用を検討し、油漏れ対策を万全にしてください。

よくある質問（FAQ）

Q1. オルリガルとゼニカルの違いは何ですか？

A. オルリガルはゼニカルのジェネリック医薬品です。有効成分であるオルリスタット120mgの含有量や効果はまったく同じですが、ジェネリック医薬品であるオルリガルの方が価格面でリーズナブルになっています。品質や安全性については先発薬と同等の厳格な基準で製造されています。

Q2. アライとオルリガルの違いは何ですか？

A. 最も大きな違いはオルリスタットの含有量です。アライは60mg、オルリガル120mgと2倍の違いがあります。そのため、オルリガルの方がより強力な脂肪吸収阻害効果が期待できますが、その分副作用も出やすくなる可能性があります。アライは日本で要指導医薬品として販売されていますが、オルリガルは個人輸入での入手となります。

Q3. オルリガルと他のダイエット薬は併用できますか？

A. 基本的に他のダイエット薬との併用は推奨されません。特に食欲抑制薬との併用は、過度な体重減少や栄養不足を引き起こす可能性があります。他のダイエット薬を服用中の場合は、必ず医師に相談してから使用してください。

Q4. オルリガルを服用すると必ず油漏れは起こりますか？

A. 油漏れの発現率は約34%と報告されており、すべての方に起こるわけではありません。脂肪分の少ない食事を心がけることで、油漏れのリスクを大幅に軽減できます。また、症状は服用開始から14日以内が最も多く、その後は徐々に減少する傾向があります。万一に備えて尿とりパッドなどで対策することをお勧めします。

Q5. どのくらいの期間で効果が現れますか？

A. 体重減少効果は服用開始から2～3週間で現れ始めることが多いとされています。しかし、個人差があり、食事内容や運動習慣によって効果の現れ方は異なります。継続的な服用により、3～6ヶ月で有意な体重減少が期待できます。効果を最大化するためには、バランスの取れた食事と定期的な運動を組み合わせることが重要です。

Q6. オルリガル服用中にアルコールを摂取しても良いですか？

A. 適量であればアルコールの摂取は可能ですが、過度の飲酒は避けてください。アルコールは脱水症状を引き起こしやすく、消化器症状を悪化させる可能性があります。また、アルコール自体が高カロリーであるため、ダイエット効果を妨げる要因となります。節度ある飲酒を心がけ、心配な場合は医師に相談することをお勧めします。

Q7. ビタミン不足への対策はどうすれば良いですか？

A. オルリガル服用中は脂溶性ビタミン（A、D、E、K、βカロテン）の吸収が阻害されるため、マルチビタミンサプリメントの服用を強く推奨します。サプリメントはオルリガル服用の2時間前または2時間後に摂取し、緑黄色野菜を積極的に摂ることも大切です。定期的な血液検査でビタミン濃度をチェックすることも有効です。

参考資料

• オルリスタット – Wikipedia
• オルリスタット（ゼニカル）はやばい？効果・効能、副作用、飲み方や処方について医師が解説
• 内臓脂肪減少薬「アライ」｜公式ブランドサイト｜大正製薬
• 肥満改善薬「オルリスタット (アライ®︎)」作用機序や副作用、化学構造式を解説
• ゼニカル（オルリスタット）とアライの違いとは？効果や注意点を解説
• 肥満症の治療薬オルリスタット(商品名：アライ)の実力