エピデュオゲル海外版0.3%で頑固ニキビを撃退！？｜高濃度タイプの効果と3つの注意点

ガイドラインで認められているエピデュオゲル

エピデュオゲルは、日本皮膚科学会が発行する「尋常性ざ瘡治療ガイドライン2023」において推奨度A(強く推奨する)に分類されています。

具体的には、白ニキビや黒ニキビといった初期段階、赤く炎症を起こした急性期、そして症状が落ち着いた後の再発予防まで、幅広い段階で使用が推奨されている治療薬です。

ただし、2つの有効成分を配合しているため皮膚への刺激が強く、添付文書では「各単剤よりも皮膚症状が発現するおそれがある」と記載されています。

そのため、まずは過酸化ベンゾイル単剤やアダパレン単剤から治療をはじめ、肌の状態を見ながらエピデュオゲルに移行する方法が推奨されています。

医療現場では患者の肌質や症状に応じて、段階的に治療を進めていくアプローチが一般的です。

エピデュオゲルは2つの有効成分を含んでいる

エピデュオゲルは、アダパレンと過酸化ベンゾイルの2つの有効成分を配合した合剤です。

アダパレンは毛穴の角化を正常に整えて毛穴詰まりを改善し、新しいニキビの発生を防ぐ働きがあります。

一方、過酸化ベンゾイルは強い酸化作用でアクネ菌を殺菌し、さらにピーリング作用によって古い角質を取り除く効果を持ちます。

2つの成分を同時に塗布できるエピデュオゲルは、各単剤よりも高い改善効果が臨床試験で確認されています。

海外では高濃度エピデュオゲルが承認されている

海外では、日本国内版よりもアダパレンの濃度が高い「エピデュオフォルテ(Epiduo Forte)」という製品が承認されています。

エピデュオゲルはアダパレン0.1%と過酸化ベンゾイル2.5%の配合ですが、エピデュオフォルテはアダパレンを0.3%含有し、過酸化ベンゾイルは同じく2.5%の組成です。

アダパレン濃度が3倍になることで、毛穴の角化を抑える作用がより強く働き、頑固なニキビに対して高い改善効果が期待できます。

過酸化ベンゾイルの抗菌作用とピーリング作用も相まって、2つの成分が相互に補い合いながらニキビの根本原因にアプローチします。

ただし、濃度が高い分だけ皮膚への刺激も強くなるため、使用には注意が必要です。

Modelabでは、ニキビ治療薬「エピデュオゲルフォルテ」と同等の効果が期待でき、費用を抑えられるジェネリック医薬品「ADAKLEEN DUO FORTE」を取り扱っております。

現在エピデュオゲルフォルテを使用されている方も、これからニキビ治療を始めたい方も、ADAKLEEN DUO FORTEへの切り替えや使用について、お気軽にご相談ください。

高濃度エピデュオゲルを使う際に気をつけることは3つ

高濃度エピデュオゲルは高い効果が期待できる一方、使用にあたっては安全性に関わる重要な注意点があります。

妊娠中の方への影響、漂白作用による脱色リスク、紫外線への感受性の高まりの3つのポイントを理解した上で使用しましょう。

1.妊婦は使えず、授乳婦も避けるべき

エピデュオゲルに含まれるアダパレンは、動物実験において催奇形性(胎児に奇形が生じるリスク)が報告されているため、妊娠中の方や妊娠の可能性がある方は使用できません。

経口投与での実験ではラットやウサギで催奇形作用が確認され、経皮投与でも過剰肋骨の発生頻度が増加したデータがあります。

授乳中の方についても、アダパレンが乳汁中へ移行することが動物実験で報告されているのです。

胎児や乳児への影響を避けるため、基本的には使用を控えることが推奨されます。

やむを得ず使用する場合は、授乳を一時的に中止する必要があります。

妊娠が判明した場合や妊娠を計画している場合は、速やかに医師へ相談してください。

2.漂白作用があるので、髪や眉毛に付けない

過酸化ベンゾイルには強力な漂白作用があり、髪や眉毛、衣類などに付着すると色が抜けて白くなってしまいます。

特に黒髪や濃い色の衣類では脱色が目立ちやすく、一度脱色されると元に戻すことはできません。

塗布する際は、生え際や眉毛周辺を避けて慎重に塗り、手に薬剤が残った状態で髪を触らないよう注意が必要です。

就寝時に枕カバーやタオル、パジャマに薬剤が付着する可能性も考えられます。

寝具や衣類は白色のものを選ぶか、汚れても良いものを使用することをおすすめします。

万が一付着した場合は、すぐに水で洗い流すと被害を最小限に抑えられるでしょう。

3.日焼け対策をするべき

エピデュオゲルを使用中は、皮膚が紫外線に対して敏感になり、日光皮膚炎を起こしやすい状態になります。

ピーリング作用によって角質層が薄くなるため、普段よりも紫外線ダメージを受けやすくなるためです。

外出時は帽子や日傘を使用し、日焼け止めをしっかり塗って紫外線対策を徹底しましょう。

日焼けランプや紫外線療法の使用も避ける必要があります。

塗布は夜間に行うことが推奨されており、日中の使用はできるだけ控えるべきです。

もし日中に外出する場合は、直射日光にさらされる時間を最小限にとどめてください。

刺激症状が悪化する原因にもなるため、治療期間中は海水浴やアウトドアレジャーなど長時間日光を浴びる活動は避けたほうが安全です。

まとめ｜高濃度エピデュオゲルをニキビ治療の新たな候補に

海外で承認されているADAKLEEN DUO FORTEは、国内版の3倍の濃度(0.3%)でアダパレンを配合しており、頑固なニキビに対してより高い改善効果が期待できます。

アダパレンと過酸化ベンゾイルの2つの有効成分が相互に作用し、毛穴詰まりの改善と抗菌効果を同時に発揮する点が特徴です。

ただし、使用にあたっては妊娠中・授乳中の方は使えないこと、漂白作用による髪や衣類の脱色リスク、紫外線への感受性が高まることの3つの注意点を必ず理解しておきましょう。

濃度が高い分、これまでの治療で十分な効果が得られなかった方や皮膚刺激への理解度が高い方、慎重に使用できる方に適した治療薬といえます。